20年以上前、
大学を卒業してSEの会社に入社、
新人研修が終わり、
証券業務のシステム開発部隊に配属されました。
配属後しばらくの間、
証券用語や仕組みについて資料を読んでいたところ、
内国株や外国株、国債、先物、オプション、転換社債など説明と共に
社債とは「会社の借金」を書いてありました。
じゃ、社債と借入(普通に借金するというと思います)のとどう違うのでしょうか?
返済することが必要というは同じですが、
返済方法に違いが出ます。
借入の場合は、
通常、毎月元金と利息を払います。
その為、毎月返済資金を捻出することが必要。
社債の場合は、
社債発行の際に決めた償還期限が来るまで利息を払うだけです。
償還期限が来るまで元金を返済する必要が無いので、
社債発行で集めた資金を満額使用できます。
ただ、償還期限までに償還する資金を計画的に準備する必要があります。
借入のように、
毎月の返済を心配する必要が無いのが、
社債。
先日、日経新聞のWebサイトを見ていたら、
ソフトバンクが9月に個人向け社債4000億円発行するという記事を
見つけました。
個人向け社債を発行して、
大々的に募集を掛けることから、
関東財務局に発行登録書を提出したり、
主幹事に野村証券、大和証券、みずほ証券などを指名したりと
えらい手間が掛かっている感じですね。
社債の償還期限は2019年9月12日で年限は5年で、
利率は0.95~1.55%を仮条件としているとなっています。
銀行の普通預金よりも、金利がいいですね。
まあ、大企業の話ですが、
中小企業が発行する少人数私募債の場合は、
有価証券届出書や報告書、
金融機関に社債管理をお願いすることもないので、
手間は掛からず、
発行しやすいと考えています。
資金調達には、
いろんな目的がありますが、
社債を考えてみるのはどうでしょうか。