遺言書を書くにあたり、
「15歳以上であれば、遺言をすることができる」、
「遺言書を書く人の判断能力が必要であること」を前回説明しました。

で、遺言書を書こうと決意した後に、何からはじめようかと考えることになると思います。

誰にあげようか?
どの財産をあげようか?
どれくらいあげようか?
第三者や団体に寄付しようか。
××には、あげたくない。
仏壇や墓、先祖の供養を誰に託したらよいのか?

など、ご自身の想いが先行することもあるかもしれません。

その前に、ご自身の相続人を確定させておく、
相続する財産の一覧を目録などにしてまとめておくことを勧めます。

ご自身の相続人は、顔を合わせれば分かります。
しかし、第三者でも分かるように戸籍の取り寄せが必要です。

遺言が有効になった場合、相続人を確定させるため、
名義変更する場合にも戸籍が必要となりますので、
遺言書を書く際に戸籍の取り寄せを勧めます。

次に財産目録ですが、不動産や預貯金、有価証券などの一覧を
まとめておくことにより、どの財産を誰にあげようかと具体的になり、
遺留分を侵害しないように考えることができるでしょう。