6月26日(土)、
「書き方教室 はじめての 自分で書く遺言書」と題した無料の遺言書作成セミナーの一部を記載しています。

2.相続税がかからない相続であっても、遺言書が必要な場合がある。

遺言書がない場合、相続手続きが始まると遺産分割はどうなるのか?
1つ例をあげます。

長く連れそった夫婦の家庭がありました。
その夫婦には、子供がいませんでした。
旦那さんの財産は、自宅の土地と建物、貯金、バブルの時に証券マンに勧められて購入した株。
奥さんの財産としては、貯金とバブルの時に証券マンに勧められて購入した株。
長く連れ添った夫婦の財産としては、これくらいが普通なのでしょうか。

この夫婦の財産は、相続税を心配するようなことは無かったようです。

みなさま方が「相続」とか「遺言書」って聞くと 我が家はお金がないし、
「相続」とか「遺言書」なんてのは関係ない、縁はないという方がおられるます。

テレビや新聞、雑誌で報道されているような兄弟間の相続争い、財産が何十億もあって、
相続税がすごいというような有名人や資産家のと比較して、わが家には関係ないと思って
いる。

相続税が発生するような相続は、少ないです。

相続税がかからない相続であっても、相続人間の遺産分割争いがあったり、
遺言書が必要となる場合があったりします。

子供がいない、長く連れそった夫婦の旦那さんが亡くなった。

相続として、旦那さんの財産をどうするのか相続手続きが発生します。

旦那さんの両親は、すでに亡くなっていて、子がいなかった。
でも旦那さんに兄弟がいた。
その兄弟と連絡は年賀状のやりとりだけで、交流はなかった。

旦那さんは、自分が亡くなった時に、兄弟達が財産を要求することはないと思っていた。
旦那さんは、自分の財産を奥さんにあげたいと思っていた。

奥さんも、旦那さんの財産を義兄弟達が要求することはないと思っていた。

しかし、旦那さんの葬儀が終わると早々に、相続分を要求してきた。

奥さんは、旦那さん名義の財産を自分の生活の足しにしようと考えていたので、
義兄弟達に渡したくないと思っていました。

でも、兄弟は法定相続分の4分の1を要求してきました。

貯金と株で足りたのでしょうか。

遺言書があれば、旦那さんの財産は全てを奥さんにあげることが出来ました。

どんな遺言書があればよかったのか。

続きは、次回のブログで。